放射線科

概要

放射線科では、X線や磁場を用いた医療機器を使用して撮影を行い、医療画像を提供する画像診断部門です。
当科では、放射線科目標として掲げるとおり、患者さまの気持ちに寄り添い温かい撮影を心掛けております。また、撮影技術向上のため、日々自己研鑽に励み各認定資格を修得し質の高い医療を提供いたします。

■マンモグラフィ
 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 4名
■胃透視
 胃がんX線検診技術部門B資格検定 2名
 胃がんX線検診読影部門B資格検定 2名
 胃がん検診専門技師認定 1名
 胃X線検診読影補助認定技師 1名
 上部消化管X線検査準指導員 1名
 臨床技能能力検定 検査技能検定消化管検査3級 1名
■胸部撮影
 胸部認定 1名
■放射線安全管理
 放射線管理士 1名
■放射線機器管理
 放射線機器管理士 1名
■医療情報
 医療画像情報精度管理士 1名
■Ai
 Ai認定診療放射線技師 1名
■メンタルヘルス
 メンンタルヘルス・マネジメント II種(ラインケアコース) 1名

検査説明

検査のながれ

① 受付に基本票をお出し下さい。
② 患者さまの受付番号でお呼びします。放射線科待合フロアにてお待ちください。
③ 検査の妨げとなる洋服やアクセサリーは撮影前に更衣室で外していただきます。
④ 撮影を行います。
⑤ 撮影後、支度を整えていただき放射線科待合フロアにてお待ちください。画像確認後、基本票をお渡し致します。

注意事項

金属やプラスチックのボタンなどは写真に写り、診断の妨げになります。検査前に衣服やアクセサリー等を確認させていただき、場合によって着替えをお願いすることがあります。
下記のものを身につけている場合はあらかじめ外していただくか、担当技師へご相談ください。

頭部レントゲン写真
胸部レントゲン写真
両手のレントゲン写真

一般X線撮影(レントゲン写真)概要

一般X線撮影とは、レントゲン写真と呼ばれ、X線という放射線を身体に照射して写真を撮影する検査です。CTやMRIなどに比べて撮影時間も短い為、救急時など全体像を素早く知る必要がある時にも重要な検査です。近年装置のデジタル化に伴い、従来の検査に比べ少ない被ばくでの検査が可能となりました。主に胸部、腹部、骨・関節部などの撮影を行います

一般撮影機器

当院ではFUJIFILM社製のFPD(フラットパネルディテクター)を使用し、高画質な検査をスピーディーに実施することが可能です。

骨密度検査(DXA法)概要

骨塩定量検査は、骨の中に含まれているカルシウムやミネラルの量を測定する検査です。骨密度は、骨の強さを評価する代表的な指標で、若い人の骨密度の平均値と比べ自分の骨密度が何%であるかで表されます。

骨密度検査装置

当院ではHITACHI社製の装置を使用し、二種類のX線エネルギーを用いて腰椎と大腿骨の骨密度を測定するDXA法(二重エネルギー骨X線吸収測定法)にて評価を行います。

マンモグラフィー撮影装置

マンモグラフィとは、乳房のX線撮影のことです。
乳房撮影専用X線装置を用いて、プラスチックのような 板で乳房を圧迫しながら撮影します。
乳房を圧迫し薄く広げることで乳腺の重なりが少なくなり、「しこり」や「石灰化」のような小さな病変を映し出すことが可能となります。
また薄くすることにより、X線による被ばくを少なくすることも可能となります。

※一回当たりの撮影で乳房が圧迫される時間は数秒程度ですが、乳腺が張っている時期や、
 乳腺が硬くて進展しにくい乳房の場合は痛みを伴う場合があります。

撮影室

主に女性が対象の検査のため、当院ではマンモグラフィ全検査を女性技師が担当します。
専用の更衣室や待合室、撮影時には手作りケープを着用して頂くなど、女性に配慮した温かい撮影を心掛けております。

CT概要

X線CT撮影装置

当院では64列MDCT(GE社製:Revolution EVO ES)を使用しています。
胸部で約7秒、腹部で約10秒の短い息止めでの撮影が可能です。また頭部、腰、股関節などの検査も行っております。撮影した画像を再構成することにより、多方向の断面や、3D画像の作成も可能です。3D画像により、複雑な骨折を手術前に立体的に把握することが可能です。

股関節3D
大腿骨3D

造影CT検査

ヨード造影剤を使用し、検査を行います。
点滴から造影剤を体内に注入し、撮影を行います。造影剤を使用することにより、病変が明確に描出され、より正確に把握することが可能です。

単純CT
造影CT

冠動脈CT検査について

造影検査の1つに冠動脈CT検査があります。
造影剤を体内に注入し血管を白く映し出します。得られた画像を解析し、冠動脈の石灰化や狭窄など、心臓の血管状態を詳しく把握することが可能です。

冠動脈
冠動脈3D

内臓脂肪CTについて

内臓脂肪CT

肥満は、高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中の原因になります。その中でも腹腔内に脂肪がたまる「内臓脂肪型」が、最も危険であると言われています。当院では、その内臓脂肪をCT検査にて撮影し、内臓脂肪量を計測することが可能です。

MRI概要

MRI撮影装置

協力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の中を画像化する検査です。当院では一般的な1.5Tのシーメンス社製MRI装置を使用しています。CT検査とは異なり、特に脳や、脊椎
・筋肉・関節・骨盤腔の検査が得意であり、病気の早期発見に有効です。検査時間は平均20分から30分と長いのですが、音楽を聴きながら楽な体勢でリラックスした検査を受けていただけます。

各検査について

1. 頭部(脳)

早期脳梗塞疑い

頭部検査では早期の微小な病変を発見することに長けています。主に小さな脳梗塞や脳出血の検出能は他の検査と比較すると非常に優れています。また脳腫瘍の種類の鑑別にも有効です。さらに当院では健康管理センターと連携を行っているため、ドック検査で脳の診断を行うことも可能です。

2. 脊椎・関節

腰椎椎間板ヘルニア疑い

脊椎検査ではX線撮影が苦手とする椎間板(上と下の腰椎の間など)や脊髄腔内の病変等を画像化することが得意です。主に椎間板ヘルニアや圧迫骨折の確定診断をすることが可能です。また全身の関節を描出することができ、骨折や靭帯損傷の発見に有効です。

3. 腹部

腹部検査では主に肝臓・胆のう・膵臓の検査を行っています。従来の内視鏡を用いた胆のう検査と異なり、痛みや苦しさを感じることのない、MRCP検査を行うことが可能です。また骨盤腔(子宮・卵巣・前立腺)の検査を行うことも可能です。強い月経痛・不妊などの原因解明にエコー検査と合わせて非常に有効となります。

MRCP検査 3D画像
多発子宮筋腫疑い

検査中の注意事項

1. 入室前

次のような方はMRI検査を受けられない場合があります。
(1) 心臓ペースメーカーが留置されている方
(2) 人工内耳、人口中耳の方
(3) 体内に金属、埋め込み機器のある方
(4)1ヶ月以内に装着した大動脈フィルターのある方
(5) チタン製以外の脳動脈クリップが入っている方
(6) 骨折などによりボルト等の金属が入っている方
(7) 入れ墨やアートメイクをされている方
(8) その他チェックリストにて検査不可のものがある方

MRI装置から強力な磁場が発生しているため次のような磁性体は画像の乱れや
装置の故障、皮膚等を傷つけてしまうことがあり、持ち込むことができません。
アクセサリー(時計・指輪など)、眼鏡・コンタクト、携帯電話
入れ歯、補聴器、湿布・カイロ・エレキバン、など...

洋服のボタンやチャックに磁性体が含まれていることがあるため、
検査着に着替えて検査を行います。特にブラジャーには金属のワイヤーや
ホックがついていることがあるためご注意が必要です。

化粧品には磁性体が含まれているものがあり、画像に影響がでるだけでなく
熱傷などの危険がありますので、極力付けずに来院してください。
頭部や目の付近の検査の場合、安全のためお化粧を落としていただくことが
あります、ご了承ください。

2. 検査中

基本的に仰向けの状態で横になっていただきます。
動いてしまうと画像も動いてしまいますので、できるだけ体を
動かさないでください。

気分不快などの異常があった場合は、お手元にブザーがありますので
強く握りお知らせください。

検査が始まると様々な音と振動があります。途中で音が変わることがありますが
正常に検査は進んでいますのでご安心ください。

X線TV概要

X線TV装置

X線TV装置を用いて透視や撮影、処置をリアルタイムに行う検査です。体内の状態を観察しながら検査が可能な為、消化器、血管外科、整形外科、婦人科など幅広い検査を行います。健康診断の胃部バリウム検査もこちらの装置で行います。

胃透視検査(MDL)

胃透視(MDL)

バリウム検査ともよばれることがあります。造影剤のバリウムと発泡剤を飲用し、食道、胃、十二指腸を観察する検査です。胃を膨らませた状態で、バリウムを胃内に付着させX線で観察することで、胃の形や、粘膜の性状を調べる検査です。

注腸(大腸)検査

注腸(大腸)

肛門に細いチューブを挿入し、バリウムと空気を注入して大腸を観察する検査です。胃透視検査と同様に、腸を膨らませた状態で、バリウムを腸壁に付着させX線で観察することで、腸の形や、粘膜の性状を調べる検査です。

ヒステログラフィー(子宮卵管造影)

ヒステログラフィー

卵管閉塞の確認を行うため、子宮から造影剤を注入し、卵管内の閉塞、狭窄、癒着を確認する検査です。不妊治療の初期の段階で、治療方針の検討のために行います。

嚥下透視(VF)検査

嚥下透視(VF)

肛門に細いチューブを挿入し、バリウムと空気を注入して大腸を観察する検査です。胃透視検査と同様に、腸を膨らませた状態で、バリウムを腸壁に付着させX線で観察することで、腸の形や、粘膜の性状を調べる検査です。

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ついて
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